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眼瞼下垂の治療

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは

眼瞼下垂症は新生児から高齢者に至るまでどの段階でも発症の機会がある、上眼瞼(うわまぶた)があがりにくくなる病気です。先天性と後天性ありますが、どちらも瞳孔の中心から上眼瞼までの距離が3.5mm以下であると診断されます。

病態としては、上眼瞼にある瞼板に付着している眼瞼挙筋・ ミュラー筋という瞼をあげる筋肉がうまく収縮しない状態です。

 後天的に進行した(年を経るごとにまぶたが開きにくい)場合は、眼瞼挙筋が瞼板から外れたり挙筋自体の機能が低下すること、コンタクトレンズ(特にハードタイプ)を長期間装用していること、外傷によるものなどが原因となります。症状としては、瞼があげにくくなる為に前額部の筋肉(前頭筋)を使って眼をあけるため、額に深い皺がはいる、眉毛があがる(眉毛と眼の距離が開く)、肩がこる、頭痛がする、眼が疲れやすくなる、物をみるときに顎があがるなどがあります。また眼の開きが弱くなるため、他人から「眠たそうな眼をしている」といわれるといったこともあります。

治療法:眼除下垂(がんけんかすい)

治療は手術しかありませんが、方法は症状によりいくつかあります。代表的な方法が、挙筋前転(挙筋短縮)術とよばれる方法です。重瞼線(いわゆる二重線)の皮膚を切開して眼瞼挙筋を瞼板に縫合しなおす手術です。

イメージとしては、伸びきったゴムを二重にするとまたゴムの弾力が強くなる、というと分かっていただきやすいでしようか。上眼瞼の皮膚が弛緩している場合には、余剰皮膚の切除も同時に行います。

挙筋前転術を行っても改善が得られない(生まれつきの場合や、挙筋の機能がほぼない症状が比較的ひどい)場合は、大腿筋膜(太ももの外側の筋肉の一部)を前額部と上眼瞼に移植することで、前額部の筋肉を使って眼をあけやすくする手術を行います。

挙筋前転術は局所麻酔で行います。日帰り手術でも可能です。

手術後の生活:眼除下垂(がんけんかすい)​

上眼瞼の腫れや内出血がおこります。患部(上眼瞼)を冷やしていただくことが重要です。洗髪や洗顔は翌日から可能ですが、患部をこすりすぎないよう注意します。

抜糸は7日前後で行います。腫れは1週間で8割方改善しますが、完全に落ち着くまでは最低3ケ月はかかります。

一重まぶたの方は術後必ず二重まぶたとなることをご了承ください。

最近瞼が重くなって生活がしづらくなった等の症状がありましたら、眼瞼下垂症かもしれません。別の病気が原因の場合があるかもしれませんが、一度ご相談ください。